竹原文楽とお雛様
2023年02月05日 13:43女将です。あっと云う間に2023年の年が明け、節分も過ぎ、暦の上では春になりました。新年のご挨拶もせず申し訳ありません、今年も宜しくお願いします。
さて表題の竹原文楽をご存じでしょうか。40年ほど前に下呂を訪れた方はご存じかと思いますが合掌村で常設公演をしてました。洞奥一郎さんと云う方が、一人で百体の人形を動かす人形浄瑠璃でした。動かすだけではなく、人形の制作、音楽、浄瑠璃の語りすべてを一人でやってみえました。見ているうちに人形が段々人が演じているような錯覚に陥ってします感じがしました。素晴らしものだったと思いますが、残念ながら後を継ぐ人が無く一代で終わってしまいました。
この洞奥さんは私の記憶では、合掌村に常設公演が出来るまで、あちこちで出張公演をしてみえました。もっとさかのぼれば、私が小学校の頃、益田郡内の学校を廻って公演をしてみえました。「私は人形を作る時、必ず胸に心と云う字を書き命を吹き込んでいます。」と言われた言葉を、ちょっと怖い気持ちとすごいなという気持ちを小学校低学年だった私は記憶しています。自分の記憶の中にあった文楽さんが合掌村で常設で公園をされると聞いた時、自分が認められた様な嬉しい気分になったことを覚えています。
そんな洞奥さんは雛人形も制作され、下呂の旅館を中心にいろいろなところに残しておられます。
昨年、社長の実家の近所の方から、「引っ越しをするのだが持っていけないので、竹原文楽さんが作った雛人形を要らないか。」という話が飛び込んできました。前から、持ってる方がうらやましいと思っていた私は二つ返事で「お願いします。」と譲り受ける事にしました。
前置きが長くなりましたが、立春の昨日、2階宴会場の入り口に飾らせていただきました。菱餅やひなあられは間に合いませんでしたが、アルメリアご来館の際には是非、ご覧ください。
※雛人形や装飾にはお手を触れないようお願いいたします。